オーディションには推薦もあります。オーディション参加者ではなく、推薦者を任せられた時には、参加者の特徴をアピールできる書き方を意識して、推薦文の記入に臨みましょう。
推薦文は商品の使用記事でもなければ本の感想文でもないので、良いところと悪いところのバランスを考えずとも、始めから好感度MAXの形で書いて大丈夫です。推薦文を書くために最も大事なことは、相手とのすてきな関係です。
モデルやタレントなどのオーディションのケースでは、格好いい可愛いとつい見た目の印象ばかりを賛美する形になりがちですが、そのような推薦文の書き方では対象が誰だろうが、書いた人間が異なっていてもかわり映えのしない文章になり、本当の意味でその人の魅力を伝えることなどできません。
近しい人間にしかわからない内面の良さを表してこそ、推薦文は重要性を持つというものです。推薦を頼まれても、見た目のこと以外に言及する内容が思いつかないというような場合では、そもそも推薦者を辞退するほうが互いのためです。
内面の魅力を文章で伝えるためには、具体的なエピソードの折り込みが必須です。仮にただ優しいと評すだけでは、審査員にはどう優しいのかがさっぱり伝わりませんので、優しい人間だと感じた自分の体験から文章を形作っていくのがポイントです。
過去での出来事の回想は、起点をどの部分にしようか詳細をどこまで語ろうか迷うところですが、余計な情報を入れ過ぎて無駄話にならないように注意しながら、簡潔に相手の持つ魅力を綴っていきます。