オーディションは、音楽や映画、ドラマなどで、演奏家や俳優などの人材を選ぶために行われるテストのことをいいます。また、芸能事務所などは定期的にオーディションを行い、新人の発掘にあたっている場合もあります。
オーディションは自ら応募をし、さまざまな選考を経ていきます。応募自体は資格さえ合えば誰でもすることが可能です。オーディションの情報は、専門の雑誌やインターネットにより集めることができます。
映画やドラマなど、役柄の年齢設定がある場合などは、年齢制限が設けられている場合があります。芸能界に入きっかけとなったケースには、スカウトをされる人も多いですが、オーディションがきっかけとなった人は8割以上だといわれています。
オーディションの結果は、その場で出ることはほぼありません。自宅へ郵送で届くか、電話での連絡となることが多いです。審査が難航していると結果の連絡が遅くなることがありますが、結果を問い合わせるようなことをするのは望ましくありません。あくまでも審査される側であるため、個人的な融通はきかないのです。
どういったオーディションを受け、どの事務所に入るのかはオーディションを受ける側にとって重要な選択となります。しかし、グランプリを選ぶようなオーディションは、それほど多く開催されていません。
公開オーディションの場合、複数の事務所から声がかかることもあります。事務所の選び方としては、所属しているタレント、どのような仕事をしているのか、どのような仕事をしていくのかなどを考慮します。
好きなタレントが所属しているから、といった理由だけで選んでしまうと、後悔してしまうかもしれません。ドラマや映画、CM、お笑い、声優、歌、モデルなど、事務所によっては強い枠があります。自分にはどのような特技があり、どのような仕事をしていきたいかをはっきりと決めておくことが、良い事務所選びにつながっていきます。
大手の事務所だから良いというわけではなく、もちろん大手事務所には大きなパワーがありますが、所属しているタレントの人数が多く、飽和状態ともいえます。個人事務所など、小規模の事務所は所属タレントが少なく、タレントを大切に育ててくれる可能性があります。そういった考え方もあります。
オーディションは多くの場合、書類選考から始まります。審査員は、短期間に何千人もの応募用紙をみて選考にあたります。その中でも最初に見るのは宣材写真、オーディション写真です。たくさんの応募書類の中でいかに審査員に目をとめてもらうか、容姿が良いことも大切かもしれませんが、それだけでは合格につながりません。審査員が写真を見た瞬間の印象が大切です。特に目力のある人は目にとまりやすいです。
そのため応募書類の写真はとても大切です。良い印象を与えられるようないい写真を準備するようにします。良い写真を準備するには、プロにお任せをして撮影してもらうのが確実です。スタジオで写真を撮影することは、後々のことを考えても良い経験になります。多くの芸能人やタレントは宣材写真を撮影しているからです。
また、自分の良いと思っている顔と、他人から見た良い顔には違いがあります。客観的に選んでもらうのも良い写真を選ぶことにつながります。また、メイクやヘアスタイルはナチュラルなものにします。応募用紙には、見栄を張って年齢やスリーサイズなどを良く書いてしまうことはおすすめできません。せっかく書類審査で合格したのに、面接で合格を取り消されてしまうこともありえます。
オーディションで、必ずといっていいほど行われるのは自己PRです。名前や趣味、特技などの一般的な内容では、相手にあまりインパクトを与えることはできません。オーディションを受ける時に、緊張してしまうのは当然です。しかし、緊張している中でも、自分の実力をどれくらい出せるのかがオーディションでは大事になってきます。