必要とされるイメージに合う個性を伝える自己紹介が重要です
華やかな芸能界には誰しも憧れるものです。その憧れの芸能界でデビューするためには、芸能事務所やタレント養成所に入る必要があります。レッスンによって専門的な知識や技術を基礎から学ぶことで、自分自身が持っている才能を磨き、個性を見出すことが芸能界で活躍するための大きな一歩となります。そのような芸能事務所やタレント養成所に所属するためには、オーディションを受ける必要があります。事務所によって多少の違いはありますが、オーディションの流れは次の通りです。
まずはプロフィールなどを記入する履歴書を送付します。芸能事務所やタレント養成所によっては、その前にまず簡単な応募フォームか電話でオーディションを受けたい旨を伝え、専用のプロフィール用紙や履歴書を送ってもらう場合もあります。また書類審査がなく、そのプロフィール用紙を、直接面接会場に持ち込む場合もあります。書類審査を通過すると、その旨が書面等で届きます。さらに実際に会場にいって審査員と面接をし、特技を披露して自己アピールをする面接審査があります。オーディションの規模によっては、少数の審査員だけでなく、一般のお客さんを目の前にして特技等を披露する形式のものもあります。
ただ単に身長や体重、経歴といった自己紹介をするのではなく、自分をいかにアピールすることができるかが重要です。個性を出すことはもちろん大事ではありますが、CMやドラマといったオーディションでは、オーディションを主催する側が、ある程度こんなタレントがいいというイメージを持って募集しています。そのため、いくら容姿が良いタレントであっても、そのイメージにあてはまらないことには採用されません。募集要項や企業のHPなどを参考にしながら、どのようなタレントを求めているのかをよく考え、その需要にこたえることができる自分の良さを、審査員にアピールしていくことが重要です。オーディションごとに、求められている人物像を演じることができるということは、演技力があるということだけでなく、柔軟に対応することができるというアピールにもなります。柔軟な対応力は、バラエティ番組などの出演につながる重要なポイントです。
オーディションに合格すると、所属事務所やタレント養成所にてレッスンを受けることになります。演技や歌唱、声の演技指導やダンスなど、その人の目標とするものや特技を生かしたもの、あるいは今後そのタレントをどのように売り出したいかという所属事務所の意向など、レッスン内容はさまざまです。レッスンは無料で受けられる場合と、有料の場合があります。また実際のドラマやCMに出演することもできるようになります。無名の頃は脇役から、高い演技力や並外れた容姿があれば、所属後すぐに大きな役をもらえることもあります。個人で活動する場合と違い、このようにすぐにチャンスが回ってくる可能性があるというのが、事務所に所属するメリットといえるでしょう。また実際にそういった活動を通して、自分の向き不向きや、目指したいものが見えてくることで、その後のレッスンにより力を入れることができるようにもなります。事務所に所属している間も、ドラマやCMのオーディションを受けて、自分の実力を試す機会があります。事務所に所属することで、それらのオーディションを受けやすいようなサポートをしてもらえるだけでなく、同じ目標に向かう人が集まっていることで、高いモチベーションを維持することもできます。このようにオーディションに合格してもすぐデビューできるわけではありません。芸能事務所やタレント養成所に所属したあと、厳しいレッスンを受けたり、役をもらうためのオーディションを繰り返し受けたりすることで、芸能界でデビューできるのです。ただし、個人で活動する場合と比べると、チャンスも多く、実力もつくので、芸能界での活動を志す人は、まず事務所に所属するためのオーディションを受けることをおすすめします。